外国人材支援における通訳対応ガイドライン

Guidelines for Interpretation Support for Foreign Personnel
1.本ガイドラインの目的
当機構では、外国人材が安心して働き、企業との相互理解を深められる環境づくりを目的として、通訳を含む支援業務の品質向上に取り組んでいます。通訳業務は、単に言語を置き換えるだけではなく、外国人材・企業・支援担当者の間における正確な意思疎通を支える重要な役割です。本ガイドラインでは、当機構が依頼する通訳業務において、共通して大切にする考え方や対応基準を定めています。
2.通訳者の役割について

通訳者の役割は、話者双方の発言を正確に、分かりやすく、客観的に伝えることです。
通訳者自身の判断や意見を加えることなく、発言者の意図を尊重した通訳をお願いします。
以下のような対応は、意図しない認識のずれにつながる可能性があります。

●話者が発言していない内容を先回りして伝える
●発言内容に独自の説明や判断を加える
●通訳者自身が回答や判断を行う
●必要以上の補足説明を行う
※補足説明が必要と思われる場合は、必ず支援担当者または関係者へ確認した上で対応してください。

 3.会話の進行について
通訳時は、話者双方が安心して発言できる環境づくりをお願いします。
特に以下の点にご配慮ください。

●話者の発言途中で通訳を開始しない
●相手の発言に重ねて話さない
●双方が十分に話せる時間を確保する
●通訳者が会話の進行主体にならない
●同じ内容を必要以上に繰り返さない

通訳者は会話の主役ではなく、双方のコミュニケーションを支える役割であることを意識してください。
4.理解確認について
外国人材とのコミュニケーションでは、「理解したつもり」と「実際の理解」に差が生じる場合があります。
そのため、必要に応じて理解度を確認することが重要です。
理解確認を行う際は、相手が率直に回答しやすい表現を使用してください。

推奨例:
「内容は何パーセントくらい理解できましたか?」
「分からない部分や確認したいところはありますか?」
「もう一度説明した方がよい部分はありますか?」

「分かりましたか?」という二択の確認では、相手が遠慮してしまう場合があります。
相手が不明点を伝えやすい雰囲気づくりをお願いします。
5.オンライン通訳時の環境について
オンライン通訳では、通信環境や周囲の状況が通訳品質に大きく影響します。
通訳業務に参加する際は、以下の環境を整えてください。

●通信環境が安定している場所から参加する
●移動中や歩きながら参加しない
●周囲の雑音が少なく、集中できる環境を確保する
●マイク・スピーカー等の動作確認を行う
●通訳業務に集中できる状態で参加する

安定した環境を整えることも、通訳品質を維持するための重要な要素です。
6.時間管理について

通訳業務は、外国人材・企業担当者・支援担当者など複数の関係者が予定を合わせて実施しています。そのため、時間管理も重要な品質要素の一つです。
以下についてご協力ください。

●開始時間までに対応可能な状態で準備する
●必要に応じて事前に接続確認を行う
●遅れる場合は早めに連絡する
●終了時間を意識して対応する

時間を守ることは、関係者との信頼関係を築く基本となります。

7.通訳品質向上への取り組みについて
当機構では、外国人材・企業双方にとって安心できる支援体制を構築するため、通訳品質の向上に継続的に取り組んでいます。
必要に応じて、通訳対応についてフィードバックを行う場合があります。
フィードバックは、通訳者個人を評価・否定するものではなく、より正確で円滑なコミュニケーションを実現することを目的としています。

主な確認事項:
●発言内容が正確に伝えられているか
●話者双方の発言機会が確保されているか
●不要な補足や解釈が加えられていないか
●適切な環境で通訳対応が行われているか
●支援担当者との連携が適切に行われているか
8.おわりに
通訳者は、外国人材と企業をつなぐ重要なパートナーです。
一つひとつの通訳対応が、外国人材の安心感や企業との信頼関係づくりにつながります。
当機構では、本ガイドラインを共通認識として、質の高い外国人材支援の実現に取り組んでまいります。
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